隠せない気持ち

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「まやちゃんげほげほしてる。かわいそう。」 真弥ちゃんが寝ている横で心配そうに見つめる智紀くん。 「うん。風邪ひいちゃったんだって。だから静かに遊ぼうね。」 「うん、わかった…。」 「その前に昼ごはん。もう1時過ぎちゃってるけど。そうめんしかないけどそれでいい?」 「うん。あ、私が茹でる?桔平くんシャワー浴びてきていいよ?部活の汗流したいっしょ。」 「大丈夫。その代わりなんだけど、ゼリーかなんか買ってきてもらってもいい?真弥が食べれそうなやつ。すぐ近くにコンビニあるから。」 そう言って桔平くんは自分の財布からお札を取り出し私に渡した。 「おっけー。じゃ、いってくるね。」 「ぼくもあやちゃんといってくる!」 「すっかり彩にベッタリだな。お菓子ねだるなよ?」 「はーい。いってきまーす!」
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