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ー桔平sideー
朝のHRのことだった。教室に入ってきた先生が1番最初に言ったことに、教室は一瞬静かになった。
「いきなりだけど、このクラスに転校生がくることになった。」
「え?先生それまじ?だって今5月じゃん。時期おかしくない?」
「女?男?」
「それじゃあ紹介します、さあ入って。」
先生にそう言われて転校生は教室に入ってきた。
「おー!!女の子じゃーん!」
身長は160センチくらい。茶色で肩よりちょっと長いくらいでサラサラの髪。左耳にだけピアスを付けていた。
「田口彩です。東京から来ました。よろしくお願いします。」
「東京!?すげぇ、県を越えてこんなところに来たのかよ!」
みんなびっくりしていた。東京なんて縁もゆかりもないからな。
「田口は東京から来たということでまだまだ分からないこともあるだろうから、何かあったら助けてやってくれ。」
田口さんはペコっとお辞儀をして、先生に指差された席に歩いていった。
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