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ー彩sideー
転校初日の放課後。
こんな感じでよかったかな、初日って。お昼誘ってくれた子たちとは友達になれたっぽいし。
「彩ちゃん、ばいばいまた明日ねぇー」
「ごめんね、部活なかったら一緒に帰れるんだけど…」
お昼に誘ってくれた沙織ちゃんと雪奈ちゃん。2人はバレー部らしい。
「ううん、全然いいよ!部活頑張ってね。」
「そうだ、彩ちゃんは部活なにやるの?ココ全員強制で何かしら部活に所属しなきゃいけなんだよね。」
「えっ、そうなの?うーん…」
部活かぁ…強制なんだ。
「東京の高校では何かやってたの?」
「え、えーと…帰宅部、かな。部活入ってなかったんだ。」
「東京だもんねぇ、放課後楽しそうだなぁー」
「沙織ってば東京、東京って。そりゃあここは田舎だけどさ、なんか悲しくない?」
「田舎なんかじゃないよ!東京にもこういう町とか普通にあるし。」
すかさずあたしはフォローした。ええーうそだぁーなんて沙織ちゃん達は言ってるけど。いやいや、ホントに東京の全てが大都会じゃないから…
「部活、決めてないならバレー部にすれば?」
雪奈ちゃんが誘ってきた。
「うん、でもあたしバレーだけはどうしても上手くなれないんだよね。ごめんね。」
「そっかぁ、じゃあさ、適当に部活まわって見てみたら?ウチの高校はガチな部活が多いけど、ゆるーい部活もあるし。バレーはもちろんガチだけど。」
「それじゃあ余計にバレー部は無理だなぁ。うん、いろいろ見てみるね、ありがとう。また明日。」
「ばいばーい。」
そう言って、あたしは2人と別れた。
部活どうしようかな…とりあえず、外にいってみよ。
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