第一章 ~a shying girl ~

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 ーーーーん?そういえば街に行くにはどう抜ければいいんだ・・・?  森の中では地図が使えず、自分でマッピングしながらいくしかないようだった。 だが俺はそれ以前に森に入ってどの方向に進めば街に着くかがわからなかった。  「まぁ、歩いていればそのうち森も抜けられるだろう!、どんどん行こう!!」  ~一時間後~  あれ・・・?おかしいな?いずれ着くと思っていたが、全然着かないぞ...?これまずいんじゃないのか...?  森で迷子→遭難→誰にも発見されず死亡...→GAMEOVER 俺の中の不安が一気にこみ上げてきた。  「嫌だ!!こんな所で遭難なんかしたくないぃぃぃぃぃぃぃ!!死にたくないィィィィィ!!!」  そう言って俺は夢中で走った、とにかく走った、ひたすらに走った、そしてまた迷った...マッピングした地図を確認するが獣道しか通らなかったためにマッピングはされていなかった。  「ハァハァ、やばいぞ本当に...マッピングは正規の道しかされないし、クソッ さっきまでいた道すら戻れなくなっちまった...どうすれば...ん?」   近くで水の音がした。音がある方へ向かってみると、そこには小さいながらも泉があった。  「助かった、これで水分補給ができる~」  そう言い、泉に近づいていくと、何者かの気配に気がついた。  「誰かいるのか...?まさか、モンスター...?」  俺は警戒しながら後ずさりを始めた。しかし、木の幹に引っかかり盛大にこけて頭をぶつけてしまった。  「痛っ...なんでこんな時に...」  すると微かに声が聞こえたような気がした。  「……大丈夫……?」  恐る恐る起き上がって辺りを見渡す、しかし人影らしきものはなかった。  「幻聴・・・?、いや確かに声がしたような・・・?」  ガササッ 後ろの茂みが揺れ動くような音がした。  「誰だ!? そこにいるのは!?」  俺はそう叫び、後ろに振り返った。
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