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・・・まぁ、なってしまったものを悔やんでもしょうがない…。そう思い気持ちを切り替えた。
次は待ちに待ったスキルか!!、このスキルってもしかして…
《妄想具現化:自分の妄想や想像を具現化させるスキル、Lv.が上がるごとに出せるものが増えていく。》
「キター!!!俺の時代!!これさえあれば闇の炎とか伝説の武器とか出せるんだろ!!!よっしゃぁぁぁ!!じゃあ早速出してみっか!!!」
そう言い俺は手を上に掲げた。
「いでよ!!伝説の剣エクスカリバーよ!!今俺の力解き放たん!!」
そうして剣をイメージする。
《ー警告ーあなたのスキルレベルではこの段階の物は出せません。》
という文字がディスプレイに表示された。
「あ...」
少し...いやかなり恥ずかしかった、見られてたら超滑稽だったよ!! 誰もいなくて本当によかった...
「まぁ、最初から伝説の剣が出せちゃったら面白くないよな、よし! まずは普通に服を出すことにしよう!」
今度は普通に服をイメージする。
《ー警告ーあなたのスキルレベルではこの段階の物は出せません。》
という文字が再び表示された。
「何でだよ!?じゃあ一体何が出せるってんだよ!!」
その後、俺は色々試した、木刀、皮の盾、炎、鎧、マント、薬草、美少女の女の子、etc… しかし、出たのはバスタオル一枚だけだった。
「何、このスキル、使えなすぎる…、何もできねぇ、、、」
ひとまず、バスタオルを腰にあて、これからどうするかを考えた。
「まずは、街に行かなきゃなぁ…何もできないぞ…。下手すりゃ街に着く前にGAMEOVERなんて事も…」
最悪の事が頭をよぎった、俺はメニューからマップを開き近くの街を探した。
「森を抜けないと街に着かないだと…終わった…」
でもこんな所にずっといても仕方がない、俺はこの装備で街を目指すことにした。
ーこうして俺の命を懸けたサヴァイヴァルゲームがスタートしたのであった。
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