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ピンポンと部屋のチャイムが鳴る。
時刻は7時40分、ちょっと過ぎてるな。普通の学生なら、そろそろ家を出る時間だろう。
普通の学生と言ったけれども、別に俺が特別とか、厨二病を患っているとかではなく、ただ単にサボりというやつだ。
もう一度チャイムが鳴った、と思ったらドンドンとドアを叩く音までする。
「はいはい」
これ以上居留守を使っても意味がないことは、ここ数日でわかっている為素直に鍵を開けてやる。
「ほら、開けたぞ」
「チャイムを鳴らしたら一回で出てくれ。いるのはわかって…」
チェーンは掛けたままである。
「チェーン」
「断る」
即答だ。この前部屋に入れたら、学校に行くと言うまで居座られたのは記憶に新しい。
「まだ何も言ってないぞ?」
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