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のんびりあくびをしながらついてくる少年に、本当に伝令通りなのか半信半疑になりつつもグラウンドに移動する 「随分広いグラウンドだなぁー」 真新しいものを見るようで目をキラキラさせている 「この特校には異形の力を有するものしかいない、その中には広範囲に能力を酷使する者も当然いるからね、狭いと学校がすぐ吹き飛んでしまう」 といっても、校舎や寮には、「守」と分類されている防御に秀でた者達が特殊な防御結界を張っているのでそう簡単には吹き飛ぶことはない、この炎帝が全力を尽くしても結界は破られる事はないだろう 「へーまぁどうでもいいやるか」 (やはりやる気か…) 「僕は不知火斗真だ、能力名は「火」二つ名は「炎帝」よろしく」 「そうかい、俺は如月扇、ただの一般人だ」 炎帝は構えるが少年はなんのそぶりも見せない 「どうしたんだい?構えもしないなんて」 牽制も込めて炎帝は如月の出方を伺う 「あぁ?いいから早くこいよ?炎帝って呼ばれてるくらいなんだから火つかうんだろ?小手調べに先手を譲ってやる」
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