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「えー…それ本当に「速」なの?おかしくない?強過ぎない?」 流石に疑わずにはいられないといった様子の炎帝 「いえ、それが「速」とはいったものの、確信には至っておりません」 「それはなんでかな?」 「その少年、抜き身の刀を所持しているのですが、それを振ったそぶりを見せていないのです」 「えっとー…もうちょっとわかる様に説明して欲しいな…」 苦笑い、頭をかく炎帝 「倒れる者は斬撃の様な切り口が傷跡から見受けられましたので恐らく「速」ではないかと」 「んーそれは「風」かも知れないよね?かまいたちで相手を切り裂く事も可能でしょ?」 炎帝の諭す様な言い方にも決して首を立てに降らない様子の訪問者 「不肖にも私も「速」の者でございます、「速」の中での序列では5番目、その私が見れたのは少年が刀を振り下ろしたそぶりだけ、なんとか確認出来ました」 炎帝は目をつむり、手を組み頷くそぶりを見せる 「それで、話しを戻すけどその少年は今何処にいるの?」 「それが…その場で少年をスカウトしたところ…その学校には強い奴が一杯いるんだな?と申し」 うんうん、と相槌をうつ炎帝 「なら、その学校の一番強い奴を倒しにいく、俺は今昼寝の邪魔をされてイライラしてんだ、と言って今此方に向かっています!」 まさかの展開にはっとする炎帝 「ちょっなんでそれ早く言わないの?」 「申し訳ありません!」 「まぁいい!今外に出る!生徒が斬りつけられてもまずいからな!」 そう言って立ち上がると同時にドアが勢い良く開かれる 「炎帝様!」 「お前は門番の者か、どうした、慌ただしい」 「校門前に抜き身の刀を持った腕利きの少年がっ」 聞くよりも速いと炎帝は誰よりも慌ただしく校長室を出て行った
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