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ーーータスカニアの街
「わあっー!」
目の前には街が見える。
修練騎士たちは小高い丘の上で過ごす。食堂も丘の上にあるため、街が一望出来るのだ。
街はいつもと違いかなり賑わっていた。
茶色の石で造られた家々。
穏やかな辺境の街だけど、もともと行商人の行き交うところだ。
いつもそこそこ賑やかだけど、ここ数日は
あちこちにバルーンが上げられていたり屋台が沢山あったりで
人も多い。
闘技大会って
人気なのね。
「ミィ~~ーー!こーんにちはっ!」
この声は…ルア?
「ミィ!早く街に行きましょう?ルアはこの日を待ち望んでいたの!あぁっ、楽しみだわ!」
ルアはふわふわした感じの女の子。
くるんとした目と栗色の髪が特徴的。
私のお友達!
「ルア?まぁ落ち着いて?
街は逃げたりしないわよ?」
「ミィ!街は逃げなくてもお店の商品は無くなっちゃうわ!
早くしないと…
限定の時計がルアを待ってるの!」
ルアは時計が大好きなの。
彼女は貴族だけど差別とかしない。とってもいい子。
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