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トトが声を張り上げる。
「皆!今日が何の日なのか分かるね?そうさ、お前たち修練騎士が騎士になれる一年に一度のチャンスの日だ!闘技場で暴れてきな!!」
わああぁっと歓声が上がる。
この男たちは、皆修練騎士だ。
私は皆の食事をサポートしている。
トトのお仕事は修練騎士の食堂の管理。食事を決めているのはトトで、作っているのもトト。
私は一年前の今日から食堂の仕事を手伝っている。
「さあ、恵みに感謝するんだ!」
「「「いただきます!!!」」」
今日も熱いなぁ。
まだ外はほんのり寒くって
春の訪れもまだなのに。
きっとこの食堂だけじゃないかしら?こんなに熱いのは。
なんて。
毎日のこの時間が私は好き。
「ミィ、あたしたちも食べよう。…ミィ?」
はっ、と我に帰る。いけない、私も食べないと。
「うん。」
私も席につく。
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