出会い

4/18
前へ
/70ページ
次へ
トトが声を張り上げる。 「皆!今日が何の日なのか分かるね?そうさ、お前たち修練騎士が騎士になれる一年に一度のチャンスの日だ!闘技場で暴れてきな!!」 わああぁっと歓声が上がる。 この男たちは、皆修練騎士だ。 私は皆の食事をサポートしている。 トトのお仕事は修練騎士の食堂の管理。食事を決めているのはトトで、作っているのもトト。 私は一年前の今日から食堂の仕事を手伝っている。 「さあ、恵みに感謝するんだ!」 「「「いただきます!!!」」」 今日も熱いなぁ。 まだ外はほんのり寒くって 春の訪れもまだなのに。 きっとこの食堂だけじゃないかしら?こんなに熱いのは。 なんて。 毎日のこの時間が私は好き。 「ミィ、あたしたちも食べよう。…ミィ?」 はっ、と我に帰る。いけない、私も食べないと。 「うん。」 私も席につく。
/70ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2人が本棚に入れています
本棚に追加