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そんな情けない私に細くて長い美しい手が差しのべられた。
その手の持ち主は
「ごめんね」
と、私に言って王子様のように膝まづいて私を立ち上がらせてくれた。
その人は背が高く綺麗な金髪でサングラスをかけてて顔がわからないがとてもカッコいいと私は直感で感じた。
オーラが違う。どこかの王子様のような感じ。
そんなことを考えていると王子様(勝手に名付けた)歩いて行こうとする。
私は咄嗟に
「私こそすみません。ありがとうございます。」
と、言った。
「君名前は?」
王子様が私に名前を聞いてきた。
「新藤 美李(シンドウミイ)」
私は名前を言うと、
「美李ちゃんまた会えるとイイね。」
と、言って去っていった。
王子様の姿を見えなくなるまで見ていると、
プップー
車のクラクションがなった。
「あっーーやばっ」
我にかえった私はこの場が大きな交差点と言うことを忘れていることに気が付いた。
信号はもう赤になっている。
クラクションをならした人に頭をさげて急いで赤信号を渡った。
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