殺伐とした日々に

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僕の宿泊中のホテルギロッポン。 そこへつくと僕はシェルと共に最上階にあるスイートルームへと歩いた。 ドアの前で一度立ち止まる。 そしてシェルがドアを開けてくれるのを待つ。 僕からすればこの動作は当たり前だった。 しかし、普通の人から見ればやっぱり王子様だな。と、改めて思わせてしまう行動らしい。 (いけない…小さい頃の事を思い出してしまう。) 僕は考えを無理やり頭から追い出して歩を進めた。 そして、一番気に入っている窓側のソファーに腰を下ろした。 しばらくすると、シェルが紅茶を持ってきた。 シェルはやっぱり気が利くなぁーと、こういう時に思ってしまう。 僕がなにも言わなくても紅茶を出してくれるし僕がなにも言わないから山程尋ねたい事があるのになにも聞かない。 シェルは昔からこうなのだ。 だから僕はシェルに頼ってしまう。 …情けないなぁーもう21なのに。 少しぐらいは自分で出来るようにしたいのに。
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