青空と白い雲

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約束の場所に5分遅れで着く。 地下にあるお洒落なショットBar。 お正月でも営業しているのか。 吉崎の奴よくこんな所を知って居たもんだ。 吉崎は既に来ていて、 「遅い!!」 先に注文をして怒って待って居た。 「5分ぐらい勘弁しろ。」 「まあいいわ。寺沢君何にする?」 「じゃぁ、フレンチ・コネクション。」 「かしこまりました。」 シャカシャカと軽快な音が聞こえる中、 吉崎は話し出す。 「ね、寺沢君、彼女居るって噂本当なの?」 「ああ、本当。なんで?」 「だって、私寺沢君の彼女に立候補しよう と思って。」 「あ?無理!!」 「なんで!しかも即答だなんて失礼よ!!」 「クラスメートは論外にしてるから。」 「うそ?!だって、  広美と1年の時付合ってたでしょ!!」 「ひろみ?・・・ああ、太田ね。  彼奴とはお互いに遊びって、割り切った  付き合いだったけど?」 「広美本気だったみたいだけど・・。」 「マジで、吉崎に太田は言ってんの?」 「うん。」 「太田から遊びで付合おうって  言ってきたんだぜ。」 「だって、そうでも言わないと  あの時紗良さんに猛アタック  してたから、少しでも気を引きたくて  広美はそう話したみたい。」 マジで? 参ったな・・・。 それに、すでに3年は過ぎてる話だ。 何を今更・・・。 「今付合ってる彼女とは?」 「あのなー。俺の恋愛調査するの止めてくんない?  そんなの吉崎に話す事じゃないだろ。  秘密だよ。」 「変なの、広美の話はペラペラ話すのに、  今の彼女の事は内緒だなんて。」 「ね、ひょっとして私を避けるための作戦?」 「はあ?」 呆れて吉崎をチラリと見てスッと出てきた カクテルを少し飲む。 「彼女にして。」 大胆発言だな・・・。 「だから、・・・。さっきの話を聞いて  余計に慎重に考える事を学んだよ。」 「まあ良いわ、兎に角今日はお正月。  飲みましょう。」 何故か吉崎は乾杯をする。 何故だ?
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