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「誰に電話したんだ?」
「オカマ」
「いや、そんな端的な情報だけ
与えられても…」
相変わらず面倒臭そうな態度で接する銀時に痺れを切らし、土方がのり出した。
「だからそいつは何者なんだ
よ!?」
「んー」
鼻をほじりながら、面倒臭そうに答える。
「化け物?」
「おい。誰が化け物だって?」
玄関の外から急に声がして、その場にいた銀時以外の全員がビクッとした。
(おいおい。
こっから玄関まで結構、距離あるぞ!?)
(やっぱり、旦那の周りにいる奴等もただ者じゃねぇ。
類は友を呼ぶってやつですかねぇい)
カンカンカンと階段を登る音がし、
だんだんと近づいてくる気配がする。
ガラッと大きな音をたてて廊下を
大柄な、ピンクの着物を着た人物が歩いてくる。
「………」
「ありゃあ…」
「近藤さんの嫁候補の一人…………すなわちゴリラでさァ」
「え!?ちょっ、待って!!
俺のお嫁さんはお妙さんただ一人なんですけど!?」
「おいいい加減にしろよゴリラ。姉上がゴリラの嫁になんかなるわけないだろうがァァァア!!!」
「あいかわらずのシスコンっぷりがきもちわるいネ」
「とうの本人もゴリラだしな」
「おい。てめーらさっきから黙って聞いてたらいい気になりやがって。
誰がゴリラだ。
百歩譲ってプーさんだろうが」
「誰がプーさんだ!
プーさんにあやまれ!!」
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