第1章 大地は揺らぎ時は鳴る

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第1章 大地は揺らぎ時は鳴る

紅が支配する。 やけ崩れた柱や瓦礫の山が、視界に過っては消えていく様はまるで赤い花たちが燃え付けていくような…そんな感覚に似ていた。 「僕は…。」 炎が舞い上がる、大きな建物をフードを目深にかぶった少女のような少年のような不思議な人影が見つめている。 その顔には……
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