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『人の姿にして、人に有らず』
人間に迫害され、海で隔たれた人間界より逃れてきた異形の者達は、次第に集まり一つの国を作った。
後の魔界である。
そんな異形の者達――魔族と呼ばれる者達の国を治めるには、必然的に強さが求められた。
なんぴとたりとも揺るがない絶対的な強さが、王には必要だった。
しかし逆にいってしまえば、強さがあれば誰でも王になれるという事。
それが例えシスコンであろうと――
人見知りであろうと――
引きこもりであろうと――
食いしん坊であろうと――
関係無い。
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