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空は徐々に夜へと進んでいく。
薄暗くなる中、僕たちはまだ公園のベンチにいた。
何をするわけでもなく、ただ二人並んで座っているだけで構わなかった。
「僕は君みたいになりたかった」
僕は独り言のように呟いた。
君は不思議そうな顔を向ける。
「何のこと?」
理由を説明するのは恥ずかしいから、笑ってごまかした。
「何でもないよ」
それでも、伝えたかった。
僕の中で未だ消えない、きっとこれからも消えない君への想い。
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