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いよいよ、隣にいる君の表情が見えないほど暗くなってきた。 街灯は離れた場所でほんのり灯る。 もう、桜の花も暗くて見えない。 遠くでザァっという音だけが聞こえた。 「…どうして、」 僕は遠くにあるはずの桜を見ながら呟いた。 「どうして僕だったんだろう…?」 色々聞きたいことや、話したいことはたくさんあったけど、一番聞きたいことが口から零れた。 「僕の何が良かったの?」
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