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また僕は「お兄ちゃん」に戻った。
何となく心配で一緒に帰ったり、宿題や勉強、学校生活など色々話をした。
だけど、どうしても恋愛の話は出来なかった。
ヤキモチだとは分かっていた。
ただ、それは「お兄ちゃん」としてなのか「僕」としてなのかは分からなかった。
君といる時間はとても楽しかった。
君もそう思ってくれていただろうか?
怖くて未だに聞いていない。
そしてある日突然、僕らは「恋人」になった。
僕は、あの日の君を汚してしまうんじゃないかといつも思う。
あの日の君みたいになりたいと、どれほど願っただろう。
その理想をこの手で汚すことが、あまりにも苦しい。
それを「恋」と呼ばないことを僕は知っている。
卑怯だということも知っている。
じゃあ、どうすればいい?
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