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君の顔が見れない。
足の先から血の気が引いていくのが分かった。
だけど「恋」と呼ばないこの気持ちを、どうすれば良かったのか。
卑怯者の僕は何て言えたのか。
考えても、考えても、分からなくなるだけだった。
それから君を家まで送った。
二人に会話はなかった。
「じゃあ」
「じゃあね」
いつもと変わらない別れの言葉。
僕はどの道をどうやって帰ったか記憶にない。
ただ気付いたら、自分のベッドで横になっていた。
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