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その夜、ずっと同じことを考えていた。 「恋」とは何なのか。 どんな気持ちを指すのか。 実際、あの日以来君から「好き」と言われてないことに気付く。 君にとっても、実感のない時間だったのかもしれない。 そう思うと、何となく似た者同士の二人だったんだと思えてくる。 これで良かったんだろうか。 これで良かったんだ。 同じ言葉が脳と心臓を行ったりきたりする。 やっぱり納得できる答えは出てこなかった。 心のどこかで混乱しているような不思議な距離感が拭えなかった。
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