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「やっぱ一回話すしかねぇかぁ…無理やりにでも」
「だろうな」
他人事を良いことにフッと気楽に笑った成瀬は数枚の書類のようなものを手にし、生徒会長の机へと近付いてくる。
「…お前はいいよなぁ、先が見えてて」
「はぁ?高校時代から雪に関して先が見えたことなんてねぇぞ」
表情を歪めたが、普段の友人なんて枠に嵌って無いであろう2人を見て納得は出来ない。
「高校の時からの片思いだったのか?長過ぎだろ。如月先生絡みでは気長いんだな」
「うるせぇよ」
「あ、そうだ。お前親衛隊とかどうしてた?如月先生に危害加えられたりしなかったわけ?あんな露骨に感情出して」
参考にしようとは思わないが、単純にこいつの親衛隊の扱い方が気になった。
「あー加えられる前に黙らした。雪が危機感0だから、焦ることは何度もあったからな。半分脅した」
多分完璧に脅しだったんだろう。如月先生のことになると見境無くなるコイツのことだから。
「…脅し、ねぇ」
「まぁ親衛隊の管理はしっかりしとかねぇとな。だんだん苦しくなってくる」
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