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その抜け殻は、蛇のものとは思えない形をしていたのである。
君はこの前テレビ番組で見た、ユーマと呼ばれる生き物を思い出した。
そう、その抜け殻はツチノコの形をしていたのである。
そこまで考えた君は、彼女の正体がツチノコだったのだということに気づく。
そして、彼女の言葉が再び頭に浮かぶ。
『やっとお友達ができたと、思ったのに』
もし、あのとき、自分がセミを食べていたらどうなっていたのだろうか。
パラパラと崩れゆく抜け殻を手にのせながら、君はあの美しくも儚い少女に想いをはせるのだった。
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