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寝て起きたら知らない天井だったなんて生ぬるい物じゃなかった。
だってあたしはつい"今"まで家までの帰り道を歩いていたんだもの、何気なく、いつも通りに、他の人達と同じようにただ歩いているだけだったのに。
もう少しで家に着いてご飯を食べて、お風呂に入って、一日を終える筈だったのに目の前に広がる灯りの無い場所。
地面は光沢のある真っ黒な床、壁はあるように見えないし街灯はもちろん太陽どころか星、空さえあるのかわからない始末。
でも周りは不思議とそこまで暗いわけではないらしい、だって目視で2…3……5人確認できているから。
「これなんてSF?」
あたしじゃなくてもこう呟いていたと思うわ。
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