物資輸送部隊護衛

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「今戻ったところだ」 「そうか、それは丁度良かった、帰って来て早速で済まないがお前達の部隊に依頼が来ている、あとで会議室に集まれ、今からちょうど二時間後だ」 「お、姐さん依頼ですか、まあどうせ草むしりとかなんでしょう?」  ボーマンがそう言うのも無理はない訳で。  世界が平和になってからというものの傭兵がやるような仕事はほとんどなく、力仕事に駆り出されたりする便利屋のような依頼ばかりなのだから仕方が無いと言えば仕方が無い。  もちろんそれは平和な証拠であり歓迎すべきもので、傭兵にとっても安全な依頼で勿論以前より金額は少なくはなったが報酬を貰えるのはありがたいのだが、それでもボーマンのような多かれ少なかれ戦いの刺激を求める者にとっては以前に比べて退屈すぎるようだ。 「……少なくとも武器は持つ依頼だ、楽しみにしておくといい」  そう告げるとアネアスは足早に何処かへと去っていった。 「あーあ、どうせまた武器持つだけのお仕事だろうよ、つまらないな全く、な、リカード」 「楽ならそれでいいだろう」 「リカードの言う通りよ、まさかまた大戦時代みたいな経験したい訳?」 「……それは流石に御免だな」  いくら好戦的な性格のボーマン言えども大戦時代のような戦いは御免こうむるようだ。
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