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俺は目覚ましの音――では無く、下腹部辺りに掛かってる重みで目を覚ます。
「漸くお目覚めかの?」
見るとそこには最早見慣れてしまったモノが俺の上に跨がっていた。
腰の下まで伸びている狐色の髪に緋色の瞳。
現代の萌えキャラが来てそうなミニスカ巫女装飾に身を包んだ少女。
そこまでは普通の人と変わらないが、こいつには明らかに人と違う物が二つ程。
まず頭を見ると狐を模したような耳が生えてる。
次、こいつには尻尾がある。
こちらも狐の様なものだ。
「……そこを退いてくれ、天照」
「嫌じゃ」
こいつの名前は天照(アマテラス)。端から聞いたらただのキラキラネームだ。
だが、こいつは見た通り人間じゃない。
こいつの真名は天照大御神(アマテラスオオミカミ)
俗に言う神様というものである。
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