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「誠ー、一緒に帰ろ~」
「ウルせー、仁。お前は取り巻き共と帰れ!!」
はい、俺は坂井誠、高校人二年の(自分で言ってて悲しくなるが)平凡な学生だ。
成績、身長、運動能力、顔等すべてがだ…
対して、俺に話しかけてきた同級生、遠野仁。
こいつはまあ、一言でいうと『王道主人公』だ。
もちろんラブコメのやつだ。
成績優秀、眉目淡麗、トラブルに首を突っ込む(後先考えずに)
ああ、もちろん鈍感スキルも完備している。
「ええ~、みんなには誠と帰るって言って断っちゃったのに…」
と、教室の後方を指さしながらそんなことを言ってきた。
その方向を見ると、仁の取り巻き(もちろん全員女子)が、俺を射殺さんとばかりの死線を注いでいる。
「はあ…明日はおれ生きて学校を出れるのか?まあいい、さっさと帰るぞ。」
そういい、俺は席を立ち教室を後にした。
「ちょっ、誠待ってよ~」
仁もあわてて俺を追って、教室を出て行った。
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