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‐通学路‐
「ッたく、なんでお前はいつもいつも俺と帰りたがるんだ?」
「え?だって誠とは親友だし、親友と一緒に帰りたいと思うのは当然でしょ?」
俺は親友とは思っていねえ・・・俺にとってのお前は、厄介なフラグメイカー以外の何物でもない。
もし、これがモバゲーやE☆の小説なら俺は異世界召喚に巻き込まれるだろうな・・・
もっとも、そんなのはお断りだが。
その後も、だらだらと他愛もない話をしながら帰路を歩いていると、公園の前に差し掛かった。
また、後ろからはトラックが近づいてきている。
なんだか、いやな予感がするが・・・
などと思ったのが悪いのか、フラグを建設した予感が・・・
その直後、やはりというか公園からボールが転がり出て、それを追うように幼稚園児ほどの男の子が道路に飛び出した。
トラックはクラクションを鳴らし、急ブレーキを踏むが間に合わなさそうだ。
それを、見過ごせないのが隣の主人公こと遠野仁。
その男の子を救うために、道路に飛び出した。
「おいっ、仁やめろ!!」
と、俺は仁を引き留めるために声を張り上げた。
そして、ドンッ
「は?」
俺は、衝撃を受け、意識を失った。
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