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ラピスside
飛びかかってきたライカンスロープのうちの前にいる一体の頭を右手の刀で刺し貫き絶命させる。
そのまま前にライカンスロープごと移動する。
私の無属性魔装は、通常の身体強化に比べてすべての能力が約十倍の強化率であるのでこの様な魔物の死体とともに移動することが可能となっている。
しかし、私が振り返った時に持っていた刀がライカンスロープから抜けず、刀身が折れてしまった。
折れた刀を地面に突き刺し、新しい刀を一本ずつ両手に持ちライカンスロープの群れに突撃する。
そして、ライカンスロープに切りかかっていくのだがSランクの魔物であるのに加え、数が多いので防御に回ることが多く、すぐに刀が刃こぼれを起こし使えなくなる。
使えなくなった刀をまた地面に突き刺し、刀を抜いて攻撃を再開する。
これを繰り返し、ついに最後の一本が使い物にならなくなった。
「はっ、はっ…、約半数を倒しましたか…」
残りのライカンスロープは仲間が多くやられたためか、私の様子を窺うように固まってこちらを警戒している。
私は最後の刀を地面にさし、私はその刀を踏み台にして飛び上がった。
今まで使用した刀はライカンスロープを囲むように地面に刺さっている。
「(これは、ちょうどいいですね)」
私が具現化した装備は、ISの千○さんの装備を忠実に再現しているので、
「木端微塵!!」
そうつぶやくと同時に、刀に内蔵された高性能爆薬がさく裂しその炎が残りのライカンスロープを飲み込んだ。
ラピスside end
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