朝と今から

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愛してるとの言葉を積極的にかけてくれるようになった。 王子自ら誘ってくれるようになった。 嬉しさが溢れそうだ。 「ルナール王子、俺も大好きです。愛しています」 また、お互いどちらからと言わず、ゆっくりと唇にキスをしあう。 まだ湯船にも入ってもないのに、キスだけのぼせそうになる。 「もうそろそろ身体洗おっか」 「ええ」 浴室に入る。 お湯にならすように近くの取っ手のある桶を使って身体にかけてゆくので、俺も桶で湯の温度を確認しつつ、頭から湯をかぶる。 「マーツ、豪快だね。急に湯をかぶると背中とか腰とか熱くない?」 「そんなことはないですよ。湯加減は確認してるし」 「僕はアツってなるから、少しずつならさないといけないよ」 「そっかぁ、身体が少し冷たいですからね。あ、裸のままキスしてるからか、すみません」 「状況は同じはずなのにマーツは身体冷えにくいんだね、いいな」 「そうですか?」 「うん、そう思うよ」 そう言って石鹸を渡される。 「マーツ。これ使って僕の身体を洗ってくれる?」 ええっと。俺が特別な時に水浴びで使う時と同じでいいのかな。 王子は近くに置いていた桶に湯船の湯を汲んで、石けんを持って泡立てる。
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