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なる程。桶に湯船の湯で泡立てていいのか。
同じように真似てみる。
俺が泡立てでいると、王子は泡立て終わったのか、その泡で手のひらを使って俺の胸を撫でてきた。
つるつるとすべる泡と王子の指先が乳首に当たって敏感に刺激され、チカチカっとする。意識を軽く持っていかれそうになる感覚だ。
「ンっ。ルナール王子。そんなことされたら王子の身体が洗えないですよ」
「お手本なんだから少し見てて」
見てろって、抑えられなくなるのを我慢しろということか。
「アッ」
王子。そこは駄目だ。
王子の冷たい手でつつまれるのも気持ちいいのに。泡で滑って余計に快楽だけに溺れそう。
「ふふ、マーツ可愛い声」
「王子っ、ふっ、ンッ」
一番敏感な場所を的確にさすられると、言い返すどころではない。
思わず声が漏れるのをどうにか押し留めようと我慢するくらいしか対処でしない。
「マーツ。僕も、こうやって恥ずかしいところ、全部洗ってくれる?」
下から見上げてそんなふうに誘ってくる王子に、身体の芯から刺激される。
「ンあっ、……もちろん。綺麗に隅々、王子の恥ずかしい部分まで洗って差し上げますから」
「うん、お願い」
トロリと蕩けるような顔して王子は手を止める。
ああ、乱したくなる。
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