朝と今から

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「恥ずかしいなどと、まだ言うのですか」 「だ、だって。マーツも知ったら僕の気持ちもわかるよ」 俺の横腹から両手を伸ばしてきてくすぐったく感じる。 思ったとおり、俺と同じように尻を触ってきた。 「ンっ、マーツなにそれ。かたくして、狡い」 「分かってるからガードしてるんです」 王子なりに強く握るようにしているのだろう。 だけど臀部の筋肉を引き締めてガードしてみた。 王子に触られるのは好きなんだけど、出来れば張り合いたいなんて、考え方が子供なのだろうか。 「ずるい、もー、なんなのっ」 「王子もガードしてみたらどうですか」 と、再び揉み弄んでみる。 「ああっ、も、もう駄目、ムリだから、お願いもう……アッ、やめて」 涙目になってやめて欲しいと訴えてきているのに、やめられない。 やめたくない。 「乱してくれって言ったのは王子ですよ」 「でも、へん、だからぁ」 「だったら変になる王子、見せてくださいよ」 裏返る声が抑えられないで何度も苦しそうに喘ぐ王子に、俺の欲も抑えられなくなってくる。 王子は足元もおぼつかないようになり膝が落ちはじめた。
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