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「み・・・ミカゲさん・・・?」
「ヒサナ・・・」
ベッドの上で横になっている女性――ヒサナ――は桜色の髪の毛をした男性――ミカゲ――を見て吃驚した顔を向ける
「ミカゲさん・・・見て下さい
私達の・・・子供です」
吃驚した顔をしていたヒサナだったが直ぐに優しい笑顔を浮かべヒサナの隣にある小さなベッドに寝かされていた赤ん坊を見る。
「これが・・・俺の・・・俺たちの・・・子供」
ミカゲはゆっくり小さなベッドに近づいていく
ベッドにはミカゲ同様のピンクの髪の毛をした赤ん坊がスヤスヤと眠っていた
「ね・・・寝ているが、大丈夫なのか?」
「ふふ・・・珍しいケースだけど大丈夫らしいわ」
「そ・・・そうか」
ヒサナの言葉を聞いて安心したのかミカゲはヒサナ同様に優しい笑みを浮かべて赤ん坊を見る
「この子は・・・」
ミカゲがヒサナに目を向ける。ヒサナは直感的に何を聞きたいのかが分かり口を開く
「女の子よ」
「そうか・・・女の子か・・・なら」
ミカゲは優しく赤ん坊の頭を撫でる
「お前の名は・・・サクラだ。」
「サクラ・・・」
ミカゲの言葉を繰り返すようにヒサナが呟く
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