一冊目。

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「美優ちゃん、今日遅いじゃん。 好きな人の部活の応援でもしてきたの?」 店の雰囲気に負けないくらい 見た目はダンディーなマスターが 顔にも合わずニヤニヤしながら 興味ありげに聞いてくる。 「そんな訳ないでしょ、今日日直だっただけ。 何回も言うけど、もう私は好きな人なんていらないの!」 「だろーな、知ってるよ。 もったいないな~、俺ん中で今年もご来店した女子高生で美優ちゃんがナンバーワンなのに。 ふわふわ癒し系女子、ってやつ? 見た目はな、見た目!」
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