6人が本棚に入れています
本棚に追加
真紅に光った石を握りしめた...すると
右手に真っ赤な炎がまとっていた
「あっっっちーー!...て、あれ?全然暑くねー!?」
良く見ると右手にまとっていた炎の下に透明な装甲のような物があった
「ほう、お前も使えたのか...」
橘は手を捕まれていて今にも雷撃を撃たれそうになっていた
「危なかった!間一髪間に合ったか!?」
俺がそう言うと重蔵は橘の手を離し俺の方に体を向けた
橘はそのまま近くにあった墓石にもたれて立ってるのもやっとの状態だ
「何が間に合ったのかな?」
「俺が最初にしようとしてたのはお前の注意を俺に向ける事だったんだよ」
「...どういう事だ?」
「石を使える奴がもう1人いたらどんな強者だって気になるだろ!?」
「少年Aよ...私に勝つ気でいるのか?」
「まあ...勝てないだろーな...だが作戦は成功だろ?お前は俺の作戦通り橘を逃がした」
「...!!」
重蔵は今、気づいたのだろう...一般高校生の思うつぼになっていた事に...
最初のコメントを投稿しよう!