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「だが、私が少年Aを殺しその後にそこにいる少女を殺せば良いだけの話しじゃないのかな?」
橘は重蔵のいる近くの墓石にもたれている
確かに...橘はすぐには動けそうにないだからと言って橘を背負って逃げれば当たり前のように殺される...
「なら...やるしかねーわな...」
俺は小さい声でそう呟き覚悟を決めた
「重蔵!!俺が相手だ!!!」
勝算などない石の使い方もわからない戦ったことすらない........だがやるしかない
重蔵は石を握り両手に電気を帯びさせた
「少年Aよ...さらばだ...」
ジジジジジジジジジジ...
「逃げてッ!!その技危ない!!!」
橘が力を振り絞って声を出した
重蔵は両手に電気を溜めてすべてを放出した
凄い量の電気の玉が大量に飛んできた
重蔵は終わったと思ったのか後ろを向いて歩き出していた
..(ヤベェ...これは避けきれない...)..
右手を強く握った、すると炎が一段と強くなり真っ赤な炎は音をたてた
(これなら...防げるかも知れない!)
俺は炎を帯びた右手を真横に振った
すると... ボオオオオオオオオオオオオ
真っ赤な炎の壁が出現した
重蔵が放った電気の玉は炎の壁にぶつかりひとつ残らず消え去った
重蔵は異変に気付き振り返った
「...!!」
そう、ビックリするのもムリはない石を使えるようになったばかりの奴に防げるような軽い技など使っていないからだ
「どうした...?俺はまだ戦えるぜ!?」
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