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―666研究室―
どんな嫌がらせだよ、部屋番が666悪魔の数字とか
嫌 ツッコんだら負けだ 俺は、ため息を吐きながら要教授の後に続き部屋に入った
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部屋の中は、いろいろな機材が所せましと並んでおり ホワイトボードには訳のわからない数字や公式が書き連なれ デスクには大量の書類が置かれてはいるが
「なんか、ポクないですね」
要教授は?って顔をしながら 振り返る
「なにがポクないんだ?」
「いやーマッドサイエンティストって研究室が汚いイメ―ガぁ!?」
弁慶の泣き所に衝撃が!!
そこには、ひきつった笑顔をしたチビバアバア要教授がローキックをかましていた
「・・・・・誰がマッドサイエンティストだ?」
お前以外誰がいる!?とは言わず
「・・すいませんでした」と土下座をする
プライド?なにそれ食えるの?
要教授は何とか機嫌を直し 研究の手伝いを開始した
まあ 手伝いといっても門外漢の俺は、ただただ機材の数値をメモし記録するだけ
「1432~1119っと こっちは100~203 ヨシ!!教授~大体終わったのでかえっていいですか?」
「ウサギ お前まだ実験も開始してないのに帰れると思っているのか?」
こめかみに青筋を出しながら低い声で返事が返ってくる
「いやいや もう日付変わってますよ?もう10時間弱ここにいますよ?もう良い子も悪い子も寝ちゃいますよ?草木も眠る丑三つ時も越えちゃってますよ?」
そう何を隠そう17時から手伝いをはじめ 現在3時5分前
いくらなんでもひど過ぎだろ 1回講義サボったのばれただけで 10時間拘束 マジ鬼畜
「つか、自分のゼミ生使ってくださいよ、この作業二人でやるとか」
要教授はため息をつきながら
「もうゼミ生は いない」
?
「え?」
「だから、去年で卒業したんだよ だから、もうゼミ生はいない」
??
「いや、今年と去年入ったゼミ生使えばいいじゃないですか」
要教授は目をそらし
「・・・・誰も・・・私のゼミを・・希望しなかった」
しばらくの沈黙の後
つい俺は本音が「ぼっち・・乙」
この後 要教授のガチ泣きが収まるまで 作業が止まったのは言うまでもない
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