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「何 笑ってんだよ!? 早く開けろよ!!」
何かがおかしい いくら アルミ製とは言え 開けようと大の大人が本気で蹴っているのに 軋むどころか ビクともしない
いくらなんでも丈夫過ぎる
「・・やっとだ・・・やっと・・・実験ができる」
要教授は、ぶつぶつ呟きながら 作業をしている
「ニュー・・・・数値12・・・ダークマ・・数・・・」
「おい!!ちょっと!!話ぐらい聞け!!チビ三十路のマッドサイエンティスト!!」
「ダン!!!!!」扉に何かがぶつかる
「誰が!!マッドサイエンティストだ!!お前ら凡人は いつもそうだ、自分が理解出来ないものを排除する!! 進歩は 新しいものを受け入れ 偏見を拭い去り 己が手で開かん限り それは退化だ!!人は、前見て進む生き物 それを怠れば ただの畜生と変わらん!!なぜそれが理解できない?! なぜ?なぜ? 停滞を良しとする!!!!!!」
扉の向こうでは 息を切らし 嘆く声が聞こえる
その声は 痛々しく、その声は 理解してくれと叫ぶよう子供のように、心に響く
草奔 要はそのずば抜けた頭脳は、あまりに斬新・先進的で 周りに理解できる者はおらず 疎まれ・嫌煙され その信念は 正論で真っ直ぐ過ぎ 障害が多く 共感できるものはいない それゆえ周りからはマッドサイエンティストと呼ばれ 除け者にされ続けた
それでもいつかは、私の研究はこの世界を変える!!・・・・・そう思い 脅迫紛いな事もやってきた しかし、人は弱い生き物だ 彼女はもう一人で理解されず生きることが耐えきれなかった
この実験を成功させ、周りを認めさせる
もう、それしか方法はない
聡明な彼女を追い詰めたのは「ふざけんな!!知るかそんなもん!! アンタ一人でやってろ!!俺を巻き込むな!!」このような冷たい言葉に他ならない
「ウサギ・・今から実験を行う・・・何・・死ぬことはない 今からその空間に対し空間歪曲移動 簡単に言うとワープだ すぐにそこから出す ・・・安心しろ」
「ンなもん信用できるか!!」
要教授は何も答えず キーボードを叩き 実行をクリックする
その瞬間 装置の内部では 空間が急激に膨張し すぐ後に収縮する 時空は歪み 宇佐 義 を飲み込む
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