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連合国アグニ 第8区 通称 貧民街
ここの空気はいつも淀んでいる 男は今日を生きるため体を安売りし それに群がる金のある女をこの町の女は狙い 子供や老人はゴミをあさり生きている
このアグニは元々50の小国や少数民族達が身を守るため 一つの国となった 国の政は50の元国の民衆に選ばれたトップが話し合いで決めている
しかし、50の国が集まったせいで 50国分の貧民や他国の難民までもが集まり 貧民街の人口は2億人を超えるまでになってしまった
さらに貧民や難民に紛れ 多くの犯罪組織の温床になっている
国は犯罪組織の他の区への浸出を防ぐとゆう大義名分を掲げ 第8区を隔離してしまった
つまり 見捨てたのだ
今回 私鬼塚 姫乃(オニヅカ ヒメノ)は国家安全維持隊(通称 国安)第2中隊 副長としての初任務で第8区に足を運んだ任務の内容は反政府組織「明星」の摘発
「明星」は今の政府のやり方に反発した第8区の住人が作った組織で 要求は政府の解体・第8区の住民に対する謝罪・慰謝料の請求だ
確かに今の政府のやり方に納得出来ないのは分かる しかし 関係のない市民にまで被害を出す自爆テロや無差別広範囲魔法の使用するやり方は容認できない
今回この任務には国安の隊員総出の59人で当たる
「・・副隊長・・・あと五分で定刻です・・・定位置への移動・・お願いします」
「ユノか・・わかった」
私はユノに促され定位置へ向かう
ユノは黒髪で短髪のクリクリとした黒目 身長は140~145㎝ぐらいの小柄な少女だ、この子は私の補佐を務めている
「定刻まであと10・・・・5・4・3・2・1・断界発動」
ユノが呟いた瞬間「明星」のアジトを半透明のドームが包む
これは、ユノの能力で「断界」という この能力はユノの見える範囲に次元の壁を張ることができる
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