反対

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学校の校門をでて、駅まで歩く。 ひらりとまう桜の花びらが、何故か悲しく見えた。 「もう、散っちゃうんだね。」 ポケットからスマホを取り出す。 壁紙は今年、入学記念すみれととった桜。 あのころは、すごくきれいに咲いてたのに。 スマホの中の満開の桜は、ステキなハート形の花びらをそこら中に咲き乱らしてとても自信があるようでうらやましかった。 今の私とは全くの別物。 私も、花みたいに凛ときれいだったら。 可愛かったらよかったのに。 スマホの中の設定ボタンから壁紙を消す。 さようなら。 来年までお預けね。 「今日は空がやけにきれい。」 スマホカメラを空に高くあげる。 飛行機雲がちらりと映り込んでいる。 ここだっ! カシャッ やっぱりきれい。 澄んだ青。 ふわふわで真っ白な雲。 まぶしいほど光る太陽。 自分ながらにして、気に入った。 今度は、これを壁紙にしようかな。 ハート形の桜が降り積もる並木道を一人歩いていく。 来年の春はどんなことが起こっているのかな。 去年も同じような事考えてたっけ。 君にふられて 約束をした頃。 約束、守ってるのに。 どうして、君は変わったの?
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