会う

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「これは…、犬」 「いぬ…」 少しの明かりで幼い子供の声がした。ここはエリア51。 そして、エリア51の片隅に小さな部屋があった。 「これは?」 「えーっと、ね…ねこ…?」 「うん、正解」 生まれて間もなく母親を亡くしたサニーと、生まれて間もなく母親を殺されリキッドに殺人の知恵を与えられた レンがいた。 二人は同じロシア人だが、血は繋がっていない。 が、二人は本当の姉妹のように共に育ってきた。 言葉の勉強をしていた頃、レンに体内無線が入った。 「…はい、レイアです。…今すぐですか…、分かりました、今行きます…」 「い行っちゃうの?」 「うん…ごめん。すぐ戻るから」 「き、気を付けて」 レイアとは、愛国者達から貰ったコードネームである。 サニーと別れを告げ、部屋から出た。無線内容はこのエリア51に侵入者が入ったとのこと。 いつものように銃を持ち、エリアを捜索する。 だが、エリア全体を捜索してもなお侵入者は見つからない。レンは依頼人に状況を報告し、許可を貰ってサニーの元へ行こうとしたとき。 謎の男とサニーが、廊下を歩いているところを見たのだ。 「サニー…!」 名前を呼び、走ると謎の男が振り向きサニーが手を振っていた。 着いた時、謎の男がレンに話し掛けてきた。 「君がレ--…」 「気安く私の名前を呼ぶな!!」 レンはサニーを背中で隠し、銃を構えた。 「っま、待ってくれ!怪しい者じゃない!」 「煩い、黙れ!」 レンは謎の男に銃を突き付ける。 するとサニーが謎の男を庇い始めた。 「雷電に、う撃っちゃだめ」 「サニー?けどコイツは…」 「“外側(アウトサイド)”、連れてってくれるって」 サニーが言う事は全て正しいことらしい。 だが、レンはまだ信用出来なかった。 「君は何歳だ」 「6歳…」 「6歳…だと?」 ただ自分の年齢言っただけなのに、雷電は眉を寄せた。 するとレンはハッとする。 「外側、出るんだよね。カギは?」 「ここにある」 雷電は手元にあるカギを見せた。 雷電はレンにカギを渡し、非常口へと向かって行った。 だが走り出したものの、警報が鳴った。 「や…ヤバい!」 「レン!サニーを連れてビッグママの所へ行ってくれ!」 「ビッグママ?」 「俺の仲間だ、俺は後で追い付く」 「ら…雷電はい行かないの?」
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