2人が本棚に入れています
本棚に追加
私がいつも通り何も反応しない、むしろ説教の準備に取りかかっているのを見て、春は例年通り深々と土下座をします。ほら。
「きゃー、ごめんなさーい!冬様ー!今年はまだ寒いからいいかなーと寝てたら暖かくなって慌てて桜を咲かせたらね、また寒くなって、満開にしてから二度寝しちゃったの。ほら、まだすこーし寒いじゃない?!」
必死に弁解する彼女はなんとなく、いやされます。
「たしかに、まだ私そんなに眠くないですからね…とりあえず、はい季節鍵。」
そう、眠くないのです。次の冬まで私たちは寝るはずが、どうもさっぱり眠気が来ません。しかし、私が寝ない限り、私の担当する日本に夏が来ないので…
「でしょ?おかしいよね、なら寝坊も致し方ないよね?」
最初のコメントを投稿しよう!