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あの人を亡くしてから、人に言えない商売でタカシを育てる暮らしを安定させるため、河童は足を洗うことにし、眠らない街で、河童は今日も、男たちに魅惑の三発を………あ、誤字っちゃいました。散髪でした
とにかく、河童は、美容師になった(足を洗って、髪を洗うとはこれいかに)
まだまだヒヨッコだけど、前の仕事の時のお客様が、馴染みになってくれた……
「いらっしゃいませ。あ。いつもありがとうございます。今日はどうなさいますか⁉」
『短めのスッキリコースお願いします』
「前にいたお店みたいな言い方しなくていいですよ❤全く雰囲気違いますからね❤」
『あ、すいません。これから行こうかと思ってたんで』
「聞いてる人、マジだと捉えるからやめた方がいいですよ。それで、どんな感じにしますか?」
『パペポTVの鶴瓶みたいな感じでお願いします』
「既に、パペポ終わった後の鶴瓶より短いんで、上岡龍太郎みたいにしときますね~」
『ちょうど私、眼鏡かけてるしね』
「鶴瓶もかけてますよ。……てか、30歳以上の関西人にしか意味分かんないですよ」
河童は鋭利な切っ先を男に向け、男の敏感な部分に僅かなためらいもなしに手を伸ばした
『ハァハァハァ、ど、道具使ってもらってもいいかい⁉』
「毎回言いますが、バリカンのこと道具って言うのやめてもらえますか⁉」
男は道具で思う存分弄ばれ、河童の手さばきに酔わされ、そこで初めてようやく河童はシャワーを浴びる準備を始めた……
「たおしますね❤」
『いざとなると随分積極的なんだね』
「椅子しか倒しませんよ。変なことばっか言うと耳削ぎおとしますよ」
とにかく、男は瞳を閉じ、河童に身を任せる……
「いつもみたいに他の人の二倍の熱さにしてますからね」
『早く、早く熱いのをちょうだい❗』
「ふふ❤これかい⁉この熱いのを顔にかけて欲しいのかい⁉」
『お願い、早く熱いのを顔にかけてちょうだい❗………て、毎回このくだりだけ乗ってくれるけど、君、Sだったっけ⁉』
「乗ってあげたのに、マジで聞くつもりなら、ロウソクたらすわよ。この豚野郎」
『すいません。……熱っ❗❗』
蒸しタオルで口を塞がれたんで、続きはまた❗❗
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