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河童は慣れた手付きで泡を作り始め、男の体にその泡を塗りたくり、アレをあてがってきた
「眉毛の下も剃っていいですか⁉」
『あ、下の毛以外ならどこでも剃っていいよ❤』
「じゃ、いっそのこと頭頂部に私みたいな皿作っても……」
『そんなんしたら、ワレいわすぞ』
「あ、あ、あ、は、はい」
なんでだろう。どんなに仲良くなって、どんなネタにでも応じてくれる人でも、頭の皿ネタだけは通じない……
なんのタブーなの⁉人間にはまだまだわからない謎が沢山なの⁉
『頬に当てられた手、舐めてもいいですか⁉』
……ほら、他の冗談はこんなに……てか、このオッサンマジで舐めて来やがった
「眉毛片方だけ剃りおとされたかったら、もっとドーゾ」
『すいません。匂い嗅ぐだけにします。てか、そろそろ、いつもみたいにヌいてください』
「しょうがないわね。お客さんだけですよ……」
そういって、河童は、男の大事な部分に手を伸ばし……
耳の三角形のとこに一本生えた毛を触り、
「毛抜きじゃないとこれヌけないんですよね」
と微笑んだ
『あ、でもうまいこと引っ張らないとパ~ンって、〓みたいになるから気をつ……』
「あ、もう抜きましたよ」
『え⁉あ⁉そうなの⁉』
「それより、鼻毛ワッサってなってるんで、右だけカットしますね」
『できたらシンメトリーでお願いします』
「はい。じゃ、いよいよハッスルタイムだけど、前からと後ろからとどっちがいい❤」
『あ、できたら上になってもら…』
「お客さんうるさいんで、喋れないように前向いてシャンプーしますね」
『ふっ、甘いな。たかが水をかけられ、がばがばがば』
「あ、もうシャンプー始めてるんで水飲んじゃいますよ」
…………
多少の下ネタを聞くくらいで、河童はしばし平和な日々を過ごしていた。……しかし、そんな平穏な毎日が、逆に河童を寂しくさせているとは、まだ河童は知るよしもなかった……
てか、オチが今回は全然うかばなかった……
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