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河童は、愛する我が子の為とは言え、………
だめ、忘れるの。いや、忘れたいの……
河童は泣きたくなるような夜を独りで過ごすことが耐えられず、かと言って息子が待つ、夫の実家に帰る気にもなれず、馴染みのバーに足ヒレを向けた……
河童「マスター、いつものちょうだい」
『今夜はどうしたんだい。既に酔っぱらっちゃって、妙に色っぽいじゃないか』
「いやね。やめてよ。本気にするじゃない」
『お世辞なんかじゃないぜ。夢破れ、しがない雇われマスターに落ち着いた俺も、久々に夢を見てる気分なんだ。まるで、人魚姫を見つけた気分さ』
「何言ってんのよ。私はどこの街にもいるただの河童よ。……ねぇ、それより、いつものあの曲かけてよ」
『OK』
🎵かっぱっぱ~るんぱっぱ~❤
「ねえ、マスター……」
🎵か~っぱ黄桜るんぱっぱ~❤
「この曲を聞くと、私、私……ううん。私が私じゃなくなるみたいなの」
『何言ってんの?少し、飲み過ぎたのかな?』
🎵ぽんぴきぴん、呑んじゃった、ちょ~っといい気持ち~❤
「ねえ、マスター。ここ触ってみて」
『な、何言ってんだ。お皿なんて触れるわけがないじゃないか……ちょ……ダメだよ……他のお客さん来るじゃないか……あ……』
YES❤❗
🎵い~ける、い~ける、い~ける、い~ける、い~けるけるけるけ~る❤
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