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今宵は独りで、かっぱっぱ～
あの人の忘れ形見、五つになる息子のタカシを寝かしつけ、仕事と育児に明け暮れた一日を振り返り、
「何もいいことなんてなかったなぁ」
とひとりごちて、いつものパック酒にストローを優しく突き刺す…
「……ふふ。この突き刺す感じ……なんだかあの人みたい❤……」
そして何度も何度も、ストローを差したり出したり……
「はっ❗❗いけない。私、何してんだろ。ばかみたい」
ふと、冷静になると、都会の静寂に包まれ、哀しみと喜びが蘇る
……牛久沼で、たまたまあの人の釣り針に引っ掛かり、言われるまま東京に暮らし、いくつもの夜と、天井のシミを数えた……
そろそろ牛久に帰ろうか……私、頑張ったよね……教えてよ、ミッドナイトDJ……
河童は深夜放送のラジオをつける。と、流れてくるあのメロディー……
🎵かっぱっぱ～るんぱっぱ～❤
……違うの、寂しくないの、ただ、少し、疲れたの
🎵か～っぱ黄桜るんぱっぱ～❤
……ああ、ストローが、嗚呼
🎵ぽんぴきぴん、呑んじゃったちょっといい気持ち～❤
……貴方、あなた、あなた、嗚呼❗
YES❗❤
🎵い～ける、い～ける、い～ける、い～ける、い～けるけるけるけ～る❤
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