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「……あのなぁ」 眉を寄せて顔を上げると、嫌な笑顔。 「禁煙してんでしょ」 そうして、彼女は嫌な笑顔のまま 修馬の顔面に煙を吹き掛けた。 思わず噎せ返りそうになるものの、 鼻腔を微かにくすぐるのは ビビアンウエストウッドのアングロマニア。 何事もまずは形から入るタイプの芽衣を 具現化したような香水。
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