《俺の彼女がこんなにヒロインな訳がない》

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で続きですが、何故今日デートかといいますと、こいつ曰く“約束は早いうちに果たせ。だから先週の約束を今日守れ”ということらしいんですよ。はい(あ~、先週は色々あったなぁ)。 当然、冬休みに入ってからじゃ駄目?と別の提案をしてはみましたが、どうせあんたすぐ忘れるでしょ?とあっさり却下され、結局半ば強引に駅前にある噴水の前(ベタですねぇ~)に集合させられたのであります。 「そっかぁ‥‥‥ならぼちぼち行きますか」 本当なら、今日辺りは家でのんびーりゴロゴロと時間を浪費したいとこなんだけど。 こいつがワガママするなんてちょっとしたレアイベントかもだし、仕方ないかな。 「ちょい待ち」 「ん?」 さてどこに行こうかと歩き出す俺の服の袖をそいつは掴む。 まだ何もしていないのに、そいつはまるでディ〇ニーランドの新しいアトラクションに胸を弾ませて1時間以上並んだのに、実際乗ってみたら期待を大きく下回る呆気なさとクオリティーだった、みたいな。そんな何とも言えない表情をしていた。 と言うか、 「あれ?怒っちゃってます?」 「怒っちゃってないように見える?」 「ディ〇ニーランドの新しいアトラクションに胸を弾ませて1時間以上並んだのに、実際乗ってみたら期待を大きく下回る呆気なさとクオリティーだったみたいな顔に見える」 「いまいち理解出来ないけど大体あってるよ。それで」
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