0人が本棚に入れています
本棚に追加
「あなたは誰?」
その男の子は悲しそうに顔を下に向け呟いた。
「やっぱり……か。幾らかは想像出来ただろうにな」
彼は私に携帯を見るように言った。
一向にもやもやした気持ちが晴れない。
指示通り携帯の写真を開く。
「え?この写真は……あなた?」
そこには血まみれだが、はっきりと目の前にいるこの人だと解った。
他の写真を見ても沢山目の前の人が映っていた。中には、この人と一緒に笑って映っているものまであって。
最初のコメントを投稿しよう!