プロローグ

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「あなたは誰?」 その男の子は悲しそうに顔を下に向け呟いた。 「やっぱり……か。幾らかは想像出来ただろうにな」 彼は私に携帯を見るように言った。 一向にもやもやした気持ちが晴れない。 指示通り携帯の写真を開く。 「え?この写真は……あなた?」 そこには血まみれだが、はっきりと目の前にいるこの人だと解った。 他の写真を見ても沢山目の前の人が映っていた。中には、この人と一緒に笑って映っているものまであって。
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