不幸

2/9
前へ
/30ページ
次へ
「はあ」 「どうした?侑斗。死にそうな顔して。」 「死にそうな・・・か。」 この年頃はよく、「死」という単語を使うが、今の俺には重く感じる。 「何かあったのか?」 「なんでもない。」 机に突っ伏せる。 朝、学校に来てからずっとこうだ。 自分でもおかしな奴だと思う。 だが、それでも昨日のことは引っかかる。 将司と孝臣が何か言ってるが関係ない。 「はあ」 将司が言ってた三日以内。 あと二日は気が重くなりそうだ。 放課後 今日は早く帰ろうと思う。 何かあるといけない。少し、怖い。 「今日は先に帰るよ。」 「そうか、わかった。」 「ん。じゃ~ね。」
/30ページ

最初のコメントを投稿しよう!

7人が本棚に入れています
本棚に追加